趣がある鈴虫が風流に鳴く秋の季節。そんな季節である秋の9月の連休はシルバーウィークがやってくることもあり、少しのんびりできる季節ではないでしょうか。
そんな秋の代表的な日といえば、やはり秋分の日です。
秋分の日と言えば「国民の祝日の日でお休みです!」というのは知り当たっていることですので、今回はちょっぴり秋分の日に詳しくなれる内容をまとめていきたいと思います。
秋分の日の意味について
秋分の日は祝日の日として有名ですが、秋分の日は二十四節気の一つです。二十四節気とはカンタンに言うと、1年の季節を24等分した、その一つ一つの季節の事を言います。日本独特の四季である、春夏秋冬をさらに詳しく分類しているんですね。
秋分だけでなく、春分、夏至、冬至も二十四節気の一つです。
秋分の日の時期と決め方について
秋分の日はいつ頃でしょうか。先ほどご紹介した二十四節気での分類によると、秋は立秋から始まって、処暑、白露と移り変わり、太陽が秋分点を通過した瞬間、つまり太陽黄経が180度となったときに秋分の日が訪れます。
二十四節気は占星術の考え方をもとにしていて、地球を中心にその周りを太陽が移動するという天動説の時代の考え方をもとにしています。地球の周りを太陽が移動して、太陽光経180度を超えた日、つまり毎年9月23日前後が秋分の日となっています。
毎年一定の時期ではありません。
このように日本の四季は、秋分の日の時期を考えると分かるように、西洋占星術の影響を大きく受けているんですね。学べば学ぶほど面白いですね。
お墓参りの関係は?
結婚を境に、秋分の日のシルバーウィークには夫や妻の地元に里帰りすると言う人も多いでしょう。そこで初めて、秋分の日にお墓参りをすることを知って驚く方もいらしゃるかもしれません。ただし、千年以上前から存在する、日本の風習の一つです。
春分の日や秋分の日を中心とした7日間のことを
・春のお彼岸
・秋のお彼岸
と言います。
この時期であれば、お墓参りはいつ行っても構いませんので、その時期にはご先祖様に手を合わせる気持ちを持つようにしましょう。大切なのは、気持ちです。今の時代は、仕事に忙しくて秋のお彼岸の時期に里帰り出来ない方もいらっしゃるでしょうし、そんな場合は気持ちだけで十分です。
もともと秋分の日は
ご祖先さまをうやまい、なくなった人々をしのぶ
参考:秋分の由来や意味
ために制定された祝日で、その気持ちが何よりも大切だと思っています。
これは、お墓参りなどを行う時に大切な考え方です。
おはぎをお供えしたり、食べるのはなぜか?
秋分の日には、おはぎをスーパーで買ってきて、仏壇にお供えしたり食べるという人も多いですが、これはなぜでしょうか。私のおばあちゃんや母も、秋分の日になると毎年おはぎを買っていました。
その理由はカンタンで、
おはぎに含まれている小豆の赤い色には
魔除けの効果があり、邪気を祓うと信じられていたから
です。
日本は森羅万象全てのものに、八百万の神様が宿ると昔から考えられてきたので、昔の人はきっと小粒にも魔除けの神様がいると考えていたのかもしれませんね。
また、今と違って昔は、砂糖が高級品でした。そういうこともあって、ご先祖様を敬うお彼岸の春分の日には、砂糖が含まれるおはぎをお供えするとも言われてます。