「お盆と正月」という言葉がある通り、お盆は日本人にとって重要なイベントの一つです。
お盆シーズンはご先祖様に感謝の気持ちを込めて、宗派によって違いますが仏壇にお供えをしたりします。
つまり、お盆のお供えのお膳は、ご先祖様へのおもてなしの意味があるんですね。
一度はお供えをしているのを見たり、彼の実家に帰省したときにお手伝いとしてお供えのお膳のお手伝いをすることもあるかもしれません。
何も知らないと何気なくやってしまいがちなお盆のお供えのお膳ですが、実は宗派によって違ったマナーや礼儀作法があるんです!
マナー違反にならないように、お盆シーズンに恥を欠かない為にもしっかりと覚えておきましょう。
お盆のお供えのお膳のマナー・礼儀作法
お盆時期には、正式には精進料理のお膳をお供えします。
図のようにお供えするのが一般的です。
「親碗」ご飯
「汁椀」お味噌汁、お吸い物
「腰高」漬物
「平椀」お煮しめ(椎茸、人参、芋類の煮物など)
「壷椀」和え物(胡麻和え、煮豆など)
「箸」
「仏膳」
参照:霊供膳の供え方
決してお供えのお膳はイベントの飾りではありませんので、ご先祖様が召し上がることを考えて感謝の気持ちを込めてお供えするようにしましょう。
お盆のお供えのお膳の献立
お盆のお供えのお膳の献立は、
一汁五菜(いちじゅうござい)
と言われるメニューの決まりがあります。
二汁五菜が正式なようですが、一汁五菜でも問題ありません。
この一汁五菜の献立は細かく決まっていますので、汁一品と菜五品からなる膳ぜん立てのことを言います。
精進料理ですので、お肉はお供えしてはいけません。野菜中心のお料理を準備しましょう。
曹洞宗のお盆のお供えのお膳について
宗派によってお盆のお供えに多少の違いが有るようで、真言宗・日蓮宗・浄土宗などでも違いが有るかと思います。
ただし、大切なのはあなたの故人を思う気持ちです。
感謝の気持ちを持ってお供えをする、それだけは決して忘れずにお供えをするようにすれば、宗派ごとの違いはそこまで気にする必要はないかと思います。
(これは私の個人的な意見であって、正式なものではありませんのでご注意ください)
最後に、一応になりますが、以下が正確な曹洞宗のお盆のお供えのお膳についてです。
①飯器
一番大きな器にご飯を盛ります。
②汁椀
おつゆを入れます。
③つぼ
煮豆などを盛ります。
器は外側が真直ぐで、中心にラインが入っているのが特徴です。
④ひら
煮染め(3種・5種・7種)盛り。
器は「つぼ」と同様に外側が真直ぐで、中心にラインが入っているのが特徴です。
⑤高杯
酢の物・おひたし・香の物などを盛ります。
出典:曹洞宗近畿管区教化センター お盆の知識とお供え