彼岸とは、雑節の一つであり、春分・秋分の日を中日として、前後3日間を合わせた7日間です。春と秋にあるので、合計で14日間あります。
初日を「彼岸の入り」、最終日を「彼岸明け」と言います。
彼岸には、先祖を供養して、おはぎやぼた餅やおはぎやいなり寿司などをお供えします。
今回は、秋の彼岸について、いつからいつまでや由来や意味などを調べてまとめてみました。
彼岸とは?由来や意味は?
彼岸の言葉の意味の語源は、サンスクリット語「パーラミター」の、漢訳語「至彼岸」からきています。悟りに至るためには、越えるべきことの迷いや煩悩を、川や海に例えて、向こう岸に涅槃があるとする、悟りの境地のことを表しています。
彼岸会法要は、日本独自のものです。現在では、彼岸は浄土思想に結び付けられています、
浄土思想で信じられている極楽浄土は、西の方の遥か彼方にあると考えられています。春分と秋分は、太陽が東から昇り、西に沈むので、西の方に沈む太陽を拝んでいて、遥か彼方の極楽浄土に思いを想像したのが、彼岸の始まりのきっかけになりました。
初めは、天皇の詔としての行事でありましたが、時代が流れても、人は一生を終えた後の世界はどうなっているのだろうかと、関心が高いのはいつの時代でも一緒であり、いつしか祖先を供養する行事と根付きました。
彼岸が初めて日本で行われたのは、806年(大同元年)です。
秋の彼岸はいつからいつまで?
秋の彼岸は、秋分の日を中日として、前後3日間を合わせた7日間です。
2017年(平成29年)は9月20,21,22,23,24,25,26日が秋の彼岸になります。中日の23日は秋分の日となります。そして、20日は「彼岸入り」で、26日は「彼岸明け」と言います。
秋の彼岸がいつから、いつまでを把握していることが大切ですね!秋分の日を中日として前後3日間を覚えておくとわかりやすいと思います。
お彼岸の日は、家族や親戚などが集まり、お墓参りや、祖先に感謝の気持ちを伝える大切な日本の風習であります。このような風習を大切にし、秋の彼岸をお迎えください。